概要
クラウド版Officeアプリである Microsoft 365 Apps(旧 Office 365 ProPlus)
(以後 M365 Apps と称します。)は、
本来は本人1名でだけ使用するものですが、
ここで記載する方法により複数人が共用する端末に Office をインストールし使用することができます。
そのライセンス方式により2種類に分かれ、ここではそれぞれ以下のように称することにします:
利用資格
埼玉大学の教職員が当該端末(PC)の管理者となり、
M365 Apps のインストールを行い、また日常の端末管理を行っていただくこととなります。
費用
利用者の費用負担は、原則としてありません。
ただし特殊なケースにおいてはその限りではありませんので、詳しくはお問い合わせください。
利用案内
共通の利用条件
本ページの形態において利用を行うには、まず以下の条件を満たしていなければなりません。
- Windows PCのみ利用可であり、Macは対象外となります。
Macの方は、通常版の M365 Apps をご利用ください。
- ライセンス認証がインターネット経由で行われるため、定期的に学内ネットワークに接続される必要があります。
- Officeのバージョンは常に最新版の利用となります。
アップデート作業は、端末の管理者様にて行っていただきます(概ね年2回程度)
- 埼玉大学の資産でありかつ大学内(附属学校園を含む)で使用する端末を対象とすることを、原則とします。
(※ただし、学会発表やフィールドワークなど一時的な外部持ち出しの場合を除く)
シェア方式とデバイスライセンス方式の選択の目安
下表を参考にして、ご利用目的に適する方式を選択してください。
名称 |
シェア方式 |
デバイスライセンス方式 |
使用できる人 |
教職員・学生のみ |
不特定多数(学外者も含む)で使用可能 |
想定する用途 ※ |
研究室内の共用PCなど |
不特定者が出入りする場所の設置端末など |
PCのOS |
Windows * Windows10以上を強く推奨 |
Windows10/11 Pro 以上であること
10未満の場合や Homeの場合は、OSアップグレードが必要 |
PCの設定(主なもの) |
使用する人ごとに、PCのローカルユーザを作成する。
M365 Apps のアプリを使用するには、アプリを起動した後各自のMicrosoft 365 大学アカウントを入力する必要がある。 |
PCを Azure AD に参加させる。
不特定者に利用させるために、PCに標準ユーザを追加作成する。
(※手順書あり)
|
ライセンスの形態 |
使用するユーザが、各自サインインして利用する |
デバイス(PC)に対してライセンスが付与される |
センターへの利用申請 |
不要 ※センターは利用端末の管理を行いません。 |
必要 ※端末管理者の教職員の方より申請を行っていただきます。 |
※上記はあくまでも目安です。(例:研究室内PCに デバイスライセンス使用も可能)
利用開始手順
共用PCの管理者様が、M365 Appsをインストールして利用を開始させるための手順です。
(手順を表示するには、選択する方式をクリックしてください)
- ここからインストーラをダウンロードしてください。
全学統一認証アカウントのユーザ名とパスワードでアクセスしてください
インストーラに付属している注意事項に従って、インストールを行ってください。
- PCを使用する利用者(教職員・学生)それぞれに対し、PC上のユーザ(ローカルユーザーアカウント)を作成してください(利用者1名につき1ローカルユーザーアカウント)。
- Windowsにサインインする際はローカルユーザーアカウントを用います。
- M365 Apps のアプリを使用するには、アプリを起動した後利用者が各自のMicrosoft 365 大学アカウントを入力する必要があります。
他のユーザのアカウントを、使用しないようにしてください。
この方式でライセンスを利用する場合、利用申請・インストール・PC設定 の各手順を行う必要があります。
こちらの資料に必要な手続きやPCの操作手順を記載していますので、必ずご参照のうえお手続きください。
→ デバイスライセンスPC 操作手順書
全学統一認証アカウントのユーザ名とパスワードでアクセスしてください
デバイスライセンスの申請は、下記のフォームで受け付けております。
当センターの通常の申請フォームでは受け付けておりませんので、ご注意ください。
申請は、上記手順書を参照しながら行ってください。
【Microsoft 365 Apps デバイスライセンス 申請 は こちら】
利用終了手順
PCの管理者は、M365 Appsのアンインストールを行ってください。
それ以外に、取るべき手続きはありません。
PCに管理者ユーザーでログインして、Azure AD 参加の解除操作を行ってください。
また可能であれば、センターへ利用終了をお知らせください。
申込方法
「シェア方式」は、利用申し込み不要です。
「デバイスライセンス方式」は、上記の利用開始手順 に従って
必要な申請を行ってください。
サポート
ソフトウェアの提供については現状の通りとし、当センターではインストール後のソフトウェア認証についてのみサポートするものとします。
またインストールを行われる前に、大切なデータのバックアップを取っておかれることをお勧めします。
ソフトウェアのインストールや使用にあたり、データの損失やパソコンの障害等が発生しましても、一切その責任は負いかねます。
端末の管理上の留意点【引き継ぎは必ず行ってください!】
本ソフトウェアを利用する端末(PC)を利用者に提供する組織は、端末を管理する担当者をおき、
以下の点に留意して管理を行ってください。
- 異動などの際には端末管理担当業務が引き継がれるよう、組織でご対応ください。
- M365 Appsのバージョンアップデートを、定期的に行ってください。
通常は年2回程度の頻度でアップデートが出ます。
- 「デバイスライセンス方式」の場合、ライセンス管理の都合上定期的に利用継続確認を行います。
- 年に1回程度、申請者(端末の管理担当者)あてにメールで継続利用の意思確認を行います。
- メールの送信先は Azure AD 参加に使用したアカウントとし、それ以外の送信先を指定することはできません。
- 一定期間内に利用継続の旨の返信を行わなかった場合は、そのPCへの M365 Apps ライセンス付与を取り消します。
再度ライセンス付与を行うためには、申請フォームでの申請をやり直していただくことになります。
申請者(端末管理者)の変更【デバイスライセンス方式の場合のみ】
「デバイスライセンス方式」の端末管理の引き継ぎが発生した場合は、以下に従って遅滞なく申請者の変更を行ってください。
- PCに管理者ユーザーでログインして、いったん Azure AD 参加を解除してください。
- 新しいPC管理者のMicrosoft 365 大学アカウントで Azure AD 参加を行ってください。
- 上記の手順で 改めて「デバイスライセンス方式」利用の申請を行ってください。
FAQ
Setup.exeをダブルクリックしてもインストールは行われません。
インストーラに付属するテキストに手順が書いてありますので、必ずご確認ください。
Windows 10/11 のパソコン(PC)をAzure Active Directory (Azure AD)に参加させると
ログイン画面のユーザー表示が変わり、
直前のユーザーのほかは「他のユーザー」でまとめられてしまいます。
ユーザーが消えてしまったわけではありません。
ログインするユーザーを変える場合は「他のユーザー」をクリックして、ユーザー名から入力します。
特にローカルユーザーでログインする際は、次のような手順になります。
- 「サインインオプション」を鍵マーク(ローカルまたはドメインアカウントのパスワード)に変更して、
- メールアドレスの欄には [PC名]¥[ローカルアカウント名] をタイプ
(間の¥マーク(半角)がポイント)
- パスワード欄に、パスワードを入力
(参考にしたHPは
こちら(Microsoftコミュニティ))
Microsoft 365 Apps のライセンス認証が終わるまでは、学内ネットワークへの接続が必要です。
ライセンス認証が完了し、無事Officeアプリが起動した後は、しばらくネットワークから切り離しても大丈夫です。
デバイスライセンスの有効期間は 3~4か月程度なので、定期的にネットワーク接続を行ってください。
参考:マイクロソフトのページ